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問題は郵政ではない、小泉首相が行ってきたことへの評価だ

 いまだに世論調査なるものでは、自公で過半数、いや安定多数だと報じている。

 あれだけ、「郵政に賛成か反対か、それを問いたい」「改革を止めるな」などと威勢のいいキャッチフレーズだけを連呼し、マスコミもそれを繰り返し垂れ流す状況では致し方がないのかもしれない。小泉劇場や刺客騒動などと煽ってきたのは世論調査などを行なっているマスコミ自身なのだから、自公が勝利して小泉政権が続き、10年後20年後に大変なことになってしまうことがあるとすれば、A級戦犯は小泉首相に乗せられてしまったマスコミではないだろうか。多くの有権者はマニフェストに注目しながらもマニフェストを入手できず、マスコミの報道に頼っているのだ。そしてその報道までもがワイドショー化している。

 今回の選挙の争点は「郵政民営化だ」――これは小泉首相のたわ言に過ぎない。争点は、報じるマスコミがしっかりと伝えればいいのにもかかわらず、向こうが言うことをそのまま垂れ流している。

 さて、本当の争点は。

 それは、小泉首相が、小泉政権下でこれまで行なわれてきたことへの評価を示さなければならない。

 イラクの自衛隊派遣。私は、これにはそもそも反対なのだが、出ている以上、頑張っていただきたい。しかし、法的な不備が多すぎる。小泉首相は、「自衛隊のいるところが非戦闘地域」と言ってみたり、「私に分かるわけがない」と開き直る。最高指揮官は総理大臣ではないのですか。そんないい加減な答弁でいいのですか。自衛隊員が可哀想だ。可哀想ついでではないが、今回も「あのこと」が浮き彫りになった。イラクに派遣された自衛隊員は、今回の選挙に投票できないのだ。これはおかしいじゃないか。もしも派遣するならば、こういうことも想定して向こうからきちんと投票できるようにするべき。これはイラク派遣とセットで論議するべきことじゃないですか。当事者なんだから。在日外国人の参政権とは訳が違うのだ。

 年金はどうか。いろいろ、いろいろ、いろいろ……記憶に残るのは、小泉首相ののらりくらり答弁だ。結果、何の改善もなされていない。ここは野党に頑張ってもらうしかないが、自公で多数を取ったら、大変なことになるだろうことは容易に想像できる。

 外交。これはいわずもがな。このまま小泉政権が続けば、アメリカとは友好関係が続くかもしれないが、外向的な孤立はどんどん深まる可能性が高い。

 ……これまでの小泉政権への評価を、言葉尻に窓らされることなく、下さなければならない。

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