小泉は第二の田中角栄を目指すのか
今回の衆院選で、自民党の派閥勢力図が激変した。長らく同党を牛耳ってきた旧橋本派が最大派閥の座から陥落し、小泉純一郎首相(63)出身の森派が取って代わった。また、無派閥・未定者は70人を超え、派閥の有名無実化も進んでいる。
前々から言われていたことだが、今回の選挙でもあからさまになった。
「自民党をぶっ壊す」――小泉首相が“ぶっ壊す”唱える自民党とは、いわゆる田中角栄の系列の自民党ではないか。小泉首相には、角福の怨念がある。その恩讐から、特に田中派の牙城だった特定郵便局を狙い撃ちしたのだ――
そして、今回の選挙では、結果的に田中派の流れを汲む橋本派が凋落し、小泉首相の出身派閥である森派が大躍進、自民党の最大派閥になった。今回の選挙で当選した新人は派閥に入れない方針らしいが、小泉首相の肝入りで当選してきた無派閥議員は、事実上の“小泉派”だ。
自民党の小泉総裁の任期は、来年9月。そして、一部にある任期延長論には同意せず、任期満了を持って辞任する意向を表明している。しかし、後継総裁には小泉改革の推進を希望しているし、影響力の保持を図ることは間違いない。好むと好まざるとに関らず、小泉首相は圧倒的な国民人気を背景に、第二の田中角栄に、しかも角栄をもなし得なかった強大な権力を持って、君臨することになった。 小泉首相の狙いは何か。
郵政民営化を果たした後に何があるのか。
かつて、小泉首相自身が批判してきた田中角栄的手法――数は力――を使って、何をしようというのか。
しっかりと見届ける必要がある。
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