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2005年9月

カミソリ後藤田、死去

asahi.com:後藤田正晴氏が死去 副総理や官房長官を歴任

 旧内務官僚出身で、自民党衆院議員として、副総理や官房長官などを務め、晩年は「政界のご意見番」として知られた後藤田正晴(ごとうだ・まさはる)氏が19日、肺炎のため死去した。91歳。近親者で21日に密葬を済ませた。喪主は妻侑子(ゆうこ)さん。

 しばらく私事でココログの更新が途絶えていたが、このニュースは伝えなければならないと感じたので簡単に記す。詳しくは後日改めて行ないたい。

 また、日本の将来を憂いていた論客が、この世を去った。

 今日から始まる特別国会で、何が行われるのか。後藤田氏亡き後、我々がしっかり監視せねばならない。

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「小泉学校」誕生か

SANSPO.COM:“小泉親衛隊”結成?新人83議員向け教育機関立ち上げへ

小泉純一郎首相は13日夕、83人の自民党新人議員への対応について武部勤幹事長と官邸で協議。党執行部による「新人教育機関」を来週中に立ち上げ、無派閥か所属派閥未定の71人について毎月1回、首相と懇談する場を設けるよう指示した。

新人教育は「党、国会運営の情報共有化が目的」(党幹部)で、「脱派閥」を促すのが狙い。ただ首相出身の最大派閥となった森派(衆参両院79人)に匹敵する70人規模の“小泉親衛隊”が形成される可能性もあり、党内から「首相自身が派閥づくりに乗り出した」との不満も出そうだ。

 昨日、「小泉は第二の田中角栄を目指すのか」という文章を書いたばかりだが、どうもそれを実行に移し始めたようだ。

 かつて、「吉田学校」とか「田中学校」と呼ばれたものがあった。特に、小泉内閣が誕生するまでは、国政のメインは田中学校の卒業生たちで動かされていた感があるくらいだ。(非自民連立政権の細川護熙、羽田孜は田中派だったし、自社さ政権の立役者である武村正義は田中角栄の「日本列島改造論」に関った人物。橋本龍太郎、小渕恵三は言うに及ばず。森喜朗は違うかに見えるが、森総裁を決めたのは橋本派の青木幹雄だ)

 今回の選挙で、かつての政敵である田中派の流れを汲む橋本派を叩き潰し、森派を増強させた小泉首相の次の打つ手は、「派閥ではない」と称しながら、自分の意のままに動かす「小泉学校」の設立を支持したわけだ。

 小泉首相の改革が真の改革ならばいいが、見えているのはほころびばかり。しかも、それを国民には見せないすべも心得た役者だ。だいたいにおいて、今回の選挙は本当に「劇場」だった。森前首相の「ひからびたチーズ」「匙投げ」も演技であった。同情をひいたミカン箱も演出だった……ほかにもいろいろあろう。小泉首相の演説自体が、威勢がよく耳ざわりがいいが、実質、本質には何一つ触れていないというまやかしの演技だった。本性はこれから出てくるだろう。それを見て、「しまった」と思っても遅いのだ。少なくとも4年は選挙がないだろう。その間に酷い状態が進まないことを祈るばかりである……

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民意は本当に郵政法案の中身を知っているのか?

Sankei Web:郵政法案、参院可決ラインをクリア

 衆院選圧勝を受け、先の国会で郵政民営化関連法案に反対した自民党参院議員が賛成に転じ、可決ラインを超えることが12日確実になった。旧堀内派の田浦直参院議員は、共同通信の取材に「選挙結果を十分尊重する。国民の意向は大事にしなければならない」と述べた。これにより、反対票を投じる可能性のある議員は「否決ライン」の17人を割り込んだ。

 おかしな話だ。

 もしも最初から参議院で優勢法案が可決されていれば、今回の解散はなかったわけだ。

 しかし、今回の選挙の結果を受けて、“民意”が郵政改革に賛成だとして、反対ののろしを下げて、賛成するという。

 しかし、今回政府が出している法案は、欠陥だらけでとても改革といえないものになっている。その中身をしっかり認識した上で、賛成に回るというのだろうか。ならば、あの反対は何だったのだ。

 そもそも、今回の選挙では、郵政法案に賛成が改革派で、反対が守旧派のようなイメージが植えつけられていた。その中で、「改革を止めるな」という小泉首相のスローガンに乗って投票した人が多いのではないだろうか。その多くは、この法案が欠陥法案で、とても改革の名とはほど遠いものであることは知らないはずだ。なにせ、首相自身が、「読んでませんよ。要綱は読みました。永田町の政治家は誰も、全文なんか読んでませんよ!」と発言しているくらいだ。

 郵政を民営化する――これ自体はいい。しかし、その目的は、郵貯や簡保の健全化だったはず。しかし、自民党内からの反対による妥協で、結果的に法案は骨抜きに。本来の目的が抜け落ち、民営化自体が目的化してしまったのが政府案である。これでは改革どころか改悪だろう。なのに、スローガンだけで改革と勘違いした人が多いのではないか。

 そして、参院で反対してきた人は、キチンと法案に対して反対してきたものだと信じていた。しかし、今回の行動を見るかぎり、そうではなかったのだなと悲しくなる。確かに、参院が反対しても、衆院に戻れば可決する。しかし、参議院は良識の府と呼ばれていた。ぜひ、躍らされることなく、本当に法案の中身に注目して、議論して欲しい。

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小泉は第二の田中角栄を目指すのか

ZAKZAK:森派79人最大派閥に、旧橋本派は凋落

 今回の衆院選で、自民党の派閥勢力図が激変した。長らく同党を牛耳ってきた旧橋本派が最大派閥の座から陥落し、小泉純一郎首相(63)出身の森派が取って代わった。また、無派閥・未定者は70人を超え、派閥の有名無実化も進んでいる。

 前々から言われていたことだが、今回の選挙でもあからさまになった。

 「自民党をぶっ壊す」――小泉首相が“ぶっ壊す”唱える自民党とは、いわゆる田中角栄の系列の自民党ではないか。小泉首相には、角福の怨念がある。その恩讐から、特に田中派の牙城だった特定郵便局を狙い撃ちしたのだ――

 そして、今回の選挙では、結果的に田中派の流れを汲む橋本派が凋落し、小泉首相の出身派閥である森派が大躍進、自民党の最大派閥になった。今回の選挙で当選した新人は派閥に入れない方針らしいが、小泉首相の肝入りで当選してきた無派閥議員は、事実上の“小泉派”だ。

 自民党の小泉総裁の任期は、来年9月。そして、一部にある任期延長論には同意せず、任期満了を持って辞任する意向を表明している。しかし、後継総裁には小泉改革の推進を希望しているし、影響力の保持を図ることは間違いない。好むと好まざるとに関らず、小泉首相は圧倒的な国民人気を背景に、第二の田中角栄に、しかも角栄をもなし得なかった強大な権力を持って、君臨することになった。 小泉首相の狙いは何か。

 郵政民営化を果たした後に何があるのか。

 かつて、小泉首相自身が批判してきた田中角栄的手法――数は力――を使って、何をしようというのか。

 しっかりと見届ける必要がある。

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新生民主党はどうなるのか

asahi.com:首相続投「郵政成立」確実、民主・岡田氏は辞任へ

惨敗した民主党は態勢立て直しが急務となった。民主党の岡田代表は11日夜、「民主党政権ができなければ代表を辞任すると申し上げていた。その方針は今も変わらない」と述べ、代表を退く意向を示した。

 後継の代表選びでは、菅直人前代表や小沢一郎副代表らベテランの手腕に託すのか、中堅議員からの起用で一気に世代交代を図るかで選択を迫られることになりそうだ。

 民主党惨敗を受けて、岡田代表が辞任の方向へ向かった。

 問題はこれからどうするのか。

 人材はたくさんいるはずだ。ぜひ若い代表を立てて、それを実力者たちがしっかりフォローアップする形が望ましいのではないか。今回の総括をして、新しく生まれ変わるであろう民主党に期待したい。そして、小泉後に行われる総選挙ではぜひ、政権交代ができるようにしてほしい。

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悪夢の衆院選

asahi.com:自民大勝の勢い、民主大きく後退か 本社出口調査

 11日投票の総選挙は午後8時で投票が締め切られた。朝日新聞社が全国約9000の投票所で行った出口調査に基づく推計によると、自民は単独で288~320議席が見込まれ、公示前の212(解散時249)を大きく伸ばし、大勝しそうな勢いだ。単独過半数を超え、絶対安定多数(269議席)を上回るのは確実とみられる。公明と合わせると、330台に及び、衆院の3分の2(320議席)を上回る可能性も出てきた。一方、民主は110前後で、公示前の177から大きく後退することは避けられない。

 テレビで20時ジャスト、出口調査の結果を見た瞬間に目の前が真っ暗になった。
 ある程度、予想していた結果ではある。しかし、ここまでとは思わなかった。見事に、「してやられた」という感じである。

 風が吹いた。それも、大きな風が。

 「郵政民営化に賛成か、反対か。国民に問いたい」――そして「郵政解散」という小泉首相の言葉をマスコミは積極的に垂れ流し、その裏に隠された真意を伝えなかった。
 これから4年間しっかり監視していかなければいけない。「改革」の正体は何なのか。しっかり見極めないといけない。もしも今回の戦犯があるとすれば、まずは小泉首相に乗っかったマスコミであり、そして民主党だ。
 私には、迷いはなかった。はっきりと自公にNO!と言うためには、現状では民主党に入れるのが筋だ。もちろん、すべてに賛同したわけではないが、政権交代させるためにはこれしかない。しかし、民主党はキツかった。何がキツいかといえば、見た目もウケる小泉首相に対して、生真面目さの上に悲壮感が漂った民主党・岡田代表。これを比べれば、やはり流される人たちは見た目が良く分かりやすい自民党に行ってしまう。これは、予想できたことだ。しかし、最後まで民主党はその姿勢を変えなかった。ある意味、実直でよいのだが、多くの無党派層、流される人たちにアピールするということが足りなかった。相手は、オペラや映画などを好む小泉首相だ。どう動いたらよく見られるか、そのパフォーマンスはお手の物。この4年間ではっきり見えていたはずなのに、民主党は戦略を誤った。

 おそらく、郵政民営化法案の参院否決前にマスコミが行なった予想――衆院解散なら自民党が分裂、民主が漁夫の利を得て政権交代――これを信じすぎたのかもしれない。

 真面目さを売るのはいいが、どうも明るさがない。さらに、「日本を、あきらめない」というコピーもネガティブ的に捕らえられたのではないか。私も、このコピーはないだろ、と思ったものだ。まだ、最終的な結果が出ていないが、やはりこの結果を踏まえてしっかりと反省してもらいたい。

 それにしてもこの結果はつらい。はっきりいって、自公一体化選挙の結果なわけで、もう、自民党と公明党は一つの政党になるべきだろう。もちろん、そんな政党は私は支援しないし、今後も一切、公明党を支援する気はなくなった。未だに武部幹事長などは「国民投票」だといっているが、総選挙を国民投票レベルにしないでもらいたい。議会制民主主義はここに崩壊の一歩をたどるのではないか――そんな危惧すら覚えてならない。

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白と黒ですべてを決めようとする小泉政治に疑問符

 テレビでいま、「時事放談」をやっていた。TBSで毎週日曜日6時~45分間放送している番組だ。岩見隆夫が聞き役で、今回のゲストは宮澤喜一元首相。久しぶりに宮澤さんの姿を見たが、ずいぶんと年をとったなぁ。しかし、いまどきの下手な政治家よりはしっかりしているようだ。私は思うのだが、定年制を一律で導入するのではなく、ある年齢になったら、判断力を確認するための試験なり検査なりを課して、基準を満たせば無条件で出馬でき、満たさない場合は引退などしてもらうのがいいような気がする。年寄りだって、けっこう馬鹿にできない人は多いのだ。若いからいいってもんじゃない。

 この番組中で、岩見隆夫から出た言葉は、私と同じ意見が含まれていた。

 すなわち、小さな政府、大きな政府というが、それだけなのか、ということだ。ものによっては小さな政府的な、逆に大きな政府的なものも含んだ、いわば中くらいの政府があっていいのではないか、という議論だ。小さな政府が極端に進めば、アメリカのようになっていくことは間違いない。すなわち、貧富の差は拡大し、貧しい人たちは見殺しにされる。今回のハリケーン被害を見れば分かる。これが、このあと少しで始まる投票で、仮に小泉政権が続投した場合の日本の姿かもしれない。可能性はないとはいえない。ここはもっと議論すべきだろう。

 それにしても、「永田町を国民の声で変えることができるかもしれない」と小泉首相は述べたが、これは違うだろう。政府が出している郵政民営化法案は決して改革ではないし、その後に何がまってるかと思うとゾッとする。

 政治は決して、白と黒では図れない。それが人間が行なう政治というものだ。しかし、小泉首相には人間味が感じられない。それなのに、多くの有権者が拍手喝采する。これは何か歴史で見た一ページだ。本当の意味での改革は何か、いま一度考えて投票して欲しいと思う。私も、これから数時間後に投票所へ向かう予定だ。

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期日前投票、672万人

asahi.com:期日前投票、672万人に 最終的には800万人超も

 総務省は10日、衆院選としては今回初めて実施されている期日前投票の9日現在の集計(小選挙区)を発表した。8月31日からの投票者総数は全国で672万5122人に上った。有権者の6.5%が9日までに同制度で投票を済ませたことになる。03年の前回衆院選の不在者投票者数(669万1355人)を、期日前投票期間を1日残した時点で上回った。総務省は「今回の衆院選への有権者の関心が高いのは確かだ」としている。

 全国規模の国政選挙で初めて期日前投票制度が導入された04年の参院選(選挙区)の同時期(576万7775人)と比べても16.6%増。04年参院選では717万1390人が期日前投票を利用したが、うち約140万人が投票日前日の利用だった。仮に今回の衆院選も同じペースで利用者が伸びたとすれば、最終的な期日前投票者数は836万人を超える。

 期日前投票が多いということ。
 これは非常に喜ばしい。
 というか、私が口を酸っぱくして訴えてきたことだ。

 しかし、今回はあまり喜べないかもしれない。
 というのも、アナウンス効果というのは、中選挙区時代は負けてる方に投票するというバランスが働いたが、小選挙区になって、どちらかというと「勝馬に乗る」傾向があるというのだ。もちろん、それを後押ししているのはテレビや新聞などのマスコミ。

 ここは、有権者が冷静になって、実際の投票行動を行ってくれることを願うばかり。特に創価学会員が、党や学会が言うように、ただそれに従ってしまうのか。それともきちんと自分で考えて投票できるのか。聖教新聞を見るかぎり、唯々諾々と従う人が多いのだろうか……

 仮に自民党が大勝して公明党が減らした場合、公明党の力は弱まるのではなく高くなる可能性がある。公明党の選挙協力で自民党が大勝したのに、公明党の応援がしっかりしていなかったとして、見返りを要求するだろう。それが本当に国のためになることならいいが、はっきりいっていまの公明党にそれは期待できない。小泉自民党のやってることを是としているのだから、期待しろという方が無理な話。こうなってしまったら、最悪の結末になる。もちろん、自公で過半数という目標を達すれば、郵政の後に様々なことを通そうとするだろう。それは、アメリカのような貧富の格差を増大させ、勝ち組と負け組をはっきり作るための政治になるはずだ。もちろん、自公が目指すのは勝ち組のための政治。

 悪い歴史を繰り返さないようにするためにも、この選挙は非常に重要な一日になるはずだ。

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問題は郵政ではない、小泉首相が行ってきたことへの評価だ

 いまだに世論調査なるものでは、自公で過半数、いや安定多数だと報じている。

 あれだけ、「郵政に賛成か反対か、それを問いたい」「改革を止めるな」などと威勢のいいキャッチフレーズだけを連呼し、マスコミもそれを繰り返し垂れ流す状況では致し方がないのかもしれない。小泉劇場や刺客騒動などと煽ってきたのは世論調査などを行なっているマスコミ自身なのだから、自公が勝利して小泉政権が続き、10年後20年後に大変なことになってしまうことがあるとすれば、A級戦犯は小泉首相に乗せられてしまったマスコミではないだろうか。多くの有権者はマニフェストに注目しながらもマニフェストを入手できず、マスコミの報道に頼っているのだ。そしてその報道までもがワイドショー化している。

 今回の選挙の争点は「郵政民営化だ」――これは小泉首相のたわ言に過ぎない。争点は、報じるマスコミがしっかりと伝えればいいのにもかかわらず、向こうが言うことをそのまま垂れ流している。

 さて、本当の争点は。

 それは、小泉首相が、小泉政権下でこれまで行なわれてきたことへの評価を示さなければならない。

 イラクの自衛隊派遣。私は、これにはそもそも反対なのだが、出ている以上、頑張っていただきたい。しかし、法的な不備が多すぎる。小泉首相は、「自衛隊のいるところが非戦闘地域」と言ってみたり、「私に分かるわけがない」と開き直る。最高指揮官は総理大臣ではないのですか。そんないい加減な答弁でいいのですか。自衛隊員が可哀想だ。可哀想ついでではないが、今回も「あのこと」が浮き彫りになった。イラクに派遣された自衛隊員は、今回の選挙に投票できないのだ。これはおかしいじゃないか。もしも派遣するならば、こういうことも想定して向こうからきちんと投票できるようにするべき。これはイラク派遣とセットで論議するべきことじゃないですか。当事者なんだから。在日外国人の参政権とは訳が違うのだ。

 年金はどうか。いろいろ、いろいろ、いろいろ……記憶に残るのは、小泉首相ののらりくらり答弁だ。結果、何の改善もなされていない。ここは野党に頑張ってもらうしかないが、自公で多数を取ったら、大変なことになるだろうことは容易に想像できる。

 外交。これはいわずもがな。このまま小泉政権が続けば、アメリカとは友好関係が続くかもしれないが、外向的な孤立はどんどん深まる可能性が高い。

 ……これまでの小泉政権への評価を、言葉尻に窓らされることなく、下さなければならない。

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歴史は繰り返すのか――田原総一朗 『日本の戦争』

 運命の9.11、投票日まで、今日を入れて3日。明後日の夜には、その結果が判明することになる。

 解散当初、自民党が郵政賛成派(小泉派)と反対派(反小泉派)とに分裂することによって、民主党が漁夫の利を得て政権交代が現実のものになるのではないか――多くのマスコミはそう報じていた。

 しかし――この閉塞感は何だろう。

 多くのマスコミは、世論調査の結果を刻々と伝えている。その内容は、今日に至るまで、「自民党有利」「自公過半数獲得か?」などといったものだ。恐ろしい。何が恐ろしいといって、結局、見た目の威勢よさ、かっこよさで投票行動を決めている人が多い、ということになる。

 そんなことはない、郵政は民営化するべきだ、民間にできることは民間に、官から民へ、郵政民営化こそが改革の本丸です、改革を止めるな――

 キャッチフレーズはよろしい。もううんざりだ。しかし、テレビなどのマスコミは、刺客などと言って面白がって注目選挙区ばかり追いかける。そして、議論にもなっていない討論なるものを垂れ流す。討論は必要だが、討論になっていないものが多すぎるのだ。特に与党。ひどすぎやしないか。問題は郵政だけでないのに、郵政賛成か、反対かで決めてくれ。他の政策はすべて自民党だけど郵政はちょっとという人はどちらに入れたほうがいいのかという疑問に対しては、それは総合的に判断してくれという。ならばそれをきちんというべきだというと、いや今回は郵政だ――お話にもならないが、昨日のテレビで見た討論で出た話。おそらく、この自民党の論客(ともいいたくない人物だが)がよくないのか、正直好感度は下がりまくりだ。

 政府の郵政民営化法案の不備を野党が突くと、それには答えずに自分の主張をただ垂れ流す。肝心な点には答えない。これが、これまでの討論(すべてではないが)を見た私が受けた印象だ。与党は、野党と違って官僚をしっかり動かせる。すなわち、それだけ表に出ない情報をも握っているはず。なのに、はっきりしたことを言えない。そもそも、自民党のマニフェスト自体が官僚の作った作文なのだから、官から民へなどと白々しい。郵政民営化は、財務省の悲願なのだ。要するに、郵政民営化というのは、アメリカの御機嫌伺いである他に、財務省の権限増大のための第一歩であることを、しっかり指摘するべきだ。それをせずに、耳触りの良い「改革、改革」を連呼するから、ふだんそれほど政治に関心が無かった層とかが、乗ってしまうのだろう。

 前置きが長くなってしまったが、今回紹介するのは、「朝まで生テレビ」「サンデープロジェクト」などでおなじみのジャーナリスト・田原総一朗が描く『日本の戦争』(小学館文庫)だ。少年時代に終戦を迎えた田原氏は、ずっと疑問に思っていたことがあった。「なぜ、日本は負ける戦争をしたのか」――その謎を解明するために、調査し、書き上げて2000年に上梓されたのが本書である。昨年末に文庫化された本書を読み取ると、いままでの歴史教育の中で刷り込まれた勘違いなどが浮き彫りになってくる。いや、そもそも刷り込まれていない。授業では時間がなく、サラッと流してしまうから独学することが多いが、どうしても偏った本が多く、こういった素直な気持ちから取り組まれた本が少ないからだろうか。思い込みをしてしまうのだ。その中でこの本に出会い、決して歴史書ではないが、史実と史観を組み合わせて読み解こうとする良書だ。これがすべてではないと思うが、近代史を考え直すためにも必読の書。アジアとの関係も、見えてくる。少し分厚い本ではあるが、読みやすいのでぜひ手に取って欲しい。目次から紹介すると――「第1章 富国強兵―「強兵」はいつから「富国」に優先されたか/第2章 和魂洋才―大和魂とはそもそも「もののあはれを知る心」だった/第3章 自由民権―なぜ明治の日本から「自由」が消えていったか/第4章 帝国主義―「日清・日露戦争」「日韓併合」は「侵略」だったのか/第5章 昭和維新―暴走したのは本当に「軍」だけだったか/第6章 五族協和―「日本の軍事力でアジアを開放」は本気だった?/第7章 八紘一宇―日本を「大東亜戦争」に引きずり込んだのは誰か」

 私がここで本書を紹介したかったのは、ただ一つ。ああ、いまの日本はいつか来た道をまたたどろうとしている――そのことゆえだ。残念ながら、ずっと反戦・平和を訴えてきた創価学会を支持母体に持つはずの公明党までもが、その片棒を担いでいて、何に疑問も感じていない。創価学会の機関紙「聖教新聞」までもがそれを扇動しているのだから何をか言わんやだ。

 いま一度、立ち止まって考えたい。

 「日本の行き先を決めるのは、あなたです」

 誰もが、戦争など望んでいない。しかし、戦争はなくならない。争点は郵政民営化ではない。その後だ。与党の幹部は、郵政の後はどんどん改革を行なう、と明言した。その改革とは何か。人権擁護法案であったり、外国人参政権などの耳ざわりはよいが、どんどんものを言えなくさせるための改革ではないのか。民主党はまだ自由闊達な議論ができるが、今回の選挙によって、自民党も公明党と肩を並べる政党になった。そして、比例は公明党へなどと訴える自民党候補、一部の無所属候補。これらはいったい何を意味するのか。惑わされずに、貴重な一票を投票して欲しい。悲惨な歴史を繰り返さないためにも。

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言葉尻に惑わされるな

 寝起きにテレビをつけると、討論会をやっている。

 与野党からの論客と呼ばれる人たちがスタジオに集結し、改めて今回の選挙について論じているのだが……

 いいかげん自民党も、山本一太を出すのをやめたらどうか。声が不愉快というのはおいといて、そもそも人の話を聞かないし、嫌な意見が出ると大きな声で自分の主張を述べる。

 そもそも、今回の解散自体が理にかなっていない。参議院で法案が否決されたのならば、いろいろな方策を講ずることはできたはず。少なくとも、参院否決→衆院解散というのは、議会制民主主義の否定だ。

  「郵政民営化が必要か、必要でないか、国民に問いたい」ということを小泉首相は繰り替えずが、解散総選挙は単なる国民投票ではない。これまでの小泉政権が行なってきたことを審判する場でもあるはずだ。しかし、小泉首相は論理のすり替えを行なって、国民の目を欺いている。

 歴史は繰り返す、という。いま、戦前のことを書かれた本を読みながらいまの状態を見ていると、何か重なってきていないか。「そんなことはあり得ない」という若手もいるが、やはり私には恐く感じる。

 今回、郵政民営化という論点で、改革というかけ声だけで、自公連立を勝たせれば、その後に待つのは何か。

 歴史は繰り返すのだ。公明党は言う。郵政が終わったらどんどん改革すると。何をだ。小泉自民党と組めば、とんでもないことでもしてしまうだろう。公明党の変質は、何も今に始まったことではないといえ、結党の理念をもかなぐり捨てた、権力欲の塊でしかないのだろう。

 アメリカでの貧富の格差の広がりは、ハリケーンの被害を見れば分かる。小泉首相がやってきたことは、このアメリカ型へ向かう方向なのだ。

 たったいま、やくみつるがいいことを言った。小泉首相は郵政の国民投票のように言っているが、自民党は好きだけど、郵政だけは反対という人はどこに入れたらいいのか。そうしたら、山本一太は総合的に判断してなどと言葉を濁す。もう言ってることが無茶苦茶だ。

 改革という言葉尻に惑わされず、勝ち組負け組の差を付ける政治をする(自公)のか、そうではない(野党)のか、きちんとこれから先を見極めて投票して欲しい。小泉首相は後1年。しかし、その先3年間も選挙がない可能性がある。増税にしろ、なんにしろ、小泉首相には関係ないともいえるわけで、ここで総括をしないでどうなるのだ。自民のやってることは改革ではなく、民主主義の破壊の一歩であることも、改めて問いかけたい。公明党は、それに手を貸しているのだから、同罪。ベストが無ければ、ベターへ。マスコミ報道に躍らされず、しっかり見極めて投票しよう。

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インターネット時代の選挙活動

SANSPO.COM:社会:民主HPが公選法に抵触か…公示後更新を自民が痛烈批判

自民党の世耕弘成幹事長補佐は1日、民主党のホームページ(HP)上に、衆院選公示後に更新された選挙関連の情報が掲載されているとして「(選挙運動に使用する文書図画の配布を規制する)公職選挙法に抵触している。公党としてルールを守る必要がある」と批判した。

 いや、驚かざるをえない。世の中はネット社会だ、電子政府だなどと言っておきながら、選挙にインターネットを使ってはならぬという法律が厳然としてあることだ。

 確かに、法に則って選挙を行なうのは当たり前だが、時代に合わなくなっている法律の元に行なわれているのは信じられない。早急に法改正を行ない、選挙活動でもインターネットの活用を認めるようにするべきだろう。

 それにしても小泉与党は、民主党のアラを探して批判することしかできないのだなと悲しく思う。それ以外は「郵政民営化」の一本槍。野党が現政権を批判するのは当たり前だ。逆に与党は、自分たちの実績を掲げ、今後こうするというビジョンを出しさえすればいい。それができないものだから、結局はこういう揚げ足取りしかできないのだな。有権者はしっかり見ていますぞ。

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川口能活が投票啓発活動のイメージキャラクターに

SANSPO.COM:社会

若者の選挙離れに歯止めを…総務省がTV番組表付き冊子を作製

 総務省は、若者の「選挙離れ」に歯止めをかけようと、小選挙区比例代表並立制の仕組みの説明と、衆院選公示日から投票日までのテレビ番組表を組み合わせた冊子を作製した。30日の公示日から全国の街頭などで配布する予定。冊子は、小選挙区と比例代表の各投票方法を図解入りで分かりやすく説明。表紙には、衆院選啓発活動のイメージキャラクター、サッカー日本代表の川口能活選手と女優の加藤あいさんが起用されている。[2005/08/28]

 若い人の投票率が低いと嘆く言葉がよく聞かれる中、今回の衆院選に際して総務省が決定した啓発キャラクターは、女優の加藤あいと並んで、ゴールキーパーの川口能活選手でした。でも、TV番組表付き冊子というのは……なんだかなぁ。

 何はともあれ、これから選挙期間中は川口出演のCMもたくさん流れると思うので、楽しみは楽しみです。高校サッカーのときから注目してる選手なだけに、久しぶりのCMは公的なものでも嬉しいですね。

 みなさん、投票権を持ってる人は、必ず投票所へ足を運びましょう。当日遊びに行くかもなどと考えている人は、朝7時からやっていますから行きがけでもいいし、期日前投票を利用するのもいいでしょう。その際に注意したいのは、誰某に言われたではなく(「入れてねぇ」とお願いされても、自分が入れたくなければ生返事でも還しておけばいいんです)、自分で考えて貴重な一票を投じましょう、ということです。

 川口選手も投票を呼びかけていますしね!

 (この文章は、私の別のブログ「夢野わーるど in livedoor」に書いたものです)

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